◆ エンゲージリング/婚約指輪とは
・由来や歴史
・身に着ける指は?
・エンゲージリング/婚約指輪の相場
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・由来や歴史
― 鍵モチーフは女性のシンボル ―
エンゲージリング(婚約指輪)はいつ頃から習慣が生まれたのでしょう?その由来は古代ローマ時代にまで歴史が遡ります。その頃の習慣では、婚約成立時に指輪が証拠として未来の花嫁の父に渡されていたようです。当時、婚約は契約を結ぶという意味合いが強かったからと考えられます。また、当時の婚約指輪は今のようなダイヤモンドのエンゲージリング(婚約指輪)ではなく、鍵つき指輪が贈られていました。その理由は、陸続きのヨーロッパでは異民族の侵略などにより争いが絶えず、財産を守るため鍵文化が発達し古代ギリシャ・ローマ時代にはすでに鍵が使用されていました。そのような背景から、婚約が成立すると男性は金の鍵つき指輪を女性に贈る習慣が生まれました。それは、女性が家を守るという意味と価値ある金を贈り、女性方の家に婚約を担保するものでもあったと言われています。
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Key Ring d’origine romaine,Rome,
Ⅰ-Ⅳsecolo. 古代ローマの婚約指輪
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― 中世のエンゲージリング/婚約指輪(海外編) ―
ヨーロッパの中世以降にみられる「六月の花嫁」(ジューン・ブライド)のルーツも古代ローマ時代にありました。それは六月が幸運の月とみなされ、実りの季節との関係があるといわれています。「プリニウスの博物誌」には、金の婚約指輪を花嫁に渡す習慣があったと書かれています。
― ダイヤモンドのエンゲージリング/婚約指輪 ―
中世においてのダイヤモンドは、採れる量もとても少なかったので王侯貴族など限られた者しか手にできない宝石でした。しかし、18世紀後半に南アフリカの鉱山が発見されてからは、人々に手が届くようになりました。そして、婚約の際にダイヤモンドを花嫁に贈る習慣が、ヨーロッパを始め各国で見られるようになり、海外から日本にその習慣が広まりました。
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