― 幸せな願いを込めた3つの伝統 ―
ライスシャワー・・・豊かさと繁栄の象徴
イタリアは、国民の約80%がカトリック教徒のため教会で挙式をすることが多く、挙式後のライスシャワーは習慣化されています。米(Rice)は,伝統的に豊かさや繁栄の象徴とされており、新郎と新婦に豊かで幸せな生活を送ってもらいたいという願いが込められています。
その背景はローマ時代まで遡ります。
コンフェッティ・・・愛と繁栄の象徴
お米と同様に大切とされている菓子にコンフェッティ(Confetti)があります。結婚式や洗礼、記念日や家族のイベントには欠かせないお菓子のコンフェッティ(Confetti)は、アーモンドに砂糖をまぶした糖衣菓子です。アーモンドは愛の証や、種子(子孫繁栄)の象徴とされ、披露宴ではドルチェとして食べられたり、招待客へのプレゼントとして配る習慣があります。
サムシングフォー・・花嫁の幸せを願う習慣
日本でも近年知られるようになった習慣に、サムシングフォーがあります。古いもの、新しいもの、借りたもの、青いもの、その4つを身に着け結婚式を挙げると幸せになれるという風習があります。イタリアでの一般的な例を挙げると、古いものは新郎の家で代々継承されたリングなどのジュエリーを身に着ける事が多く、新たに家族になった新婦への証でもあります。新しいものは、ウエディングドレや新郎からの贈り物のエンゲージリング(婚約指輪)が多いです。借りたものは、友人などからアクセサリーや小物など。そして青いものは、ハンカチやガータートス用のガーターなどが多いです。