鍵・・・・・女性や主婦権のシンボル
古代ローマ時代には、婚約の際に鍵つき指輪が贈られていました。その理由は、陸続きのヨーロッパでは異民族の侵略などにより争いが絶えず、財産を守るため鍵文化が発達し古代ギリシャ・ローマ時代にはすでに鍵が使用されていました。そのような背景から、婚約が成立すると男性は金の鍵つき指輪をエンゲージリング(婚約指輪)として、女性に贈る習慣が生まれました。現在では、男性が愛の証や結婚記念のプレゼントとして愛されているモチーフです。
矢・・・・・宝飾細工の世界で好まれたモチーフ
キューピッドの矢として有名な矢のモチーフは、恋の病を射抜くロマンティックなモチーフとして、宝飾細工の世界で常に好まれてきたモチーフです。現在では、エンゲージリング(婚約指輪)に使用するダイヤモンドでも、対称性の優れたハート&キューピッドの認定がとれた石が人気が高いのも、そのようなロマンティックな背景があるからではないでしょうか。
馬蹄・・・・守護や幸運のお守り
当時ヨーロッパでは、家の門に馬蹄をかけることで、幸運が招かれると信じられていました。
それは、馬蹄の形状にもよるもので、U字の開いている方を上に向けることで、舞い込んだ幸運が落ちないからと言われています。また馬は騎馬として戦に使われ、鉄は高い温度でも溶解しないことから、守護の守りとして親しまれてきました。
蛇・・・・・永遠を表すモチーフ
蛇は古代から現在に至るまで、大変好まれるモチーフです。蛇の渦を巻くような姿が永遠や知性を表すモチーフとなっています。
スカラベ・・想像と復活のモチーフ
古代エジプト人に太陽神ケプリの象徴として、また創造と復活の象徴とされたモチーフです。
スカラベ自体は、昆虫のフンコロガシをモチーフとしています。繁殖の方法が、丸めたフンに卵を産み付け、フンを転がしながら卵を孵化させ、新たな生命を誕生させることから、循環する生命として崇めらました。またフンを丸めて転がす姿が太陽の動きに似ていることから太陽の神とも信じられていました。